ご支援
お願いします!!
石川県輪島市の中心部から珠洲市方面に20km程離れた場所に位置する町野地区は風光明媚な曽々木海岸などを擁する自然豊かな農村です。かつては鳳至郡町野町という独立した自治体でした。
#令和6年能登半島地震 に加えて、 #令和6年9月能登半島豪雨 では、町野町も甚大な被害を受け、現在、町に残っているのはおよそ1000人弱。多くが仮設住宅や半壊した住宅などでなんとか暮らしています。
被災直後から課題となっていたのは「情報」の伝達でした。
奥能登は(町野地区に限らず)その複雑な地形からもともとテレビ・ラジオなど電波が受信しにくく、テレビは輪島市営のケーブルテレビで視聴する人が大半を占め、ラジオについては山々に細かく配置された中継局を通じて車などで聞いていました。しかし昨年の地震や豪雨災害後はそれらの設備が壊れ、特に町野地区では完全な復旧はできていません。
加えて能登半島にはテレビ局・ラジオ局がないため、放送を受信できても、金沢であったり、人口の多い地域のものが中心となることから町野地区の人たちが欲しい情報がなかなか流れてこないという問題もありました。
輪島市ではこれを補うためにLINEを使った情報発信を行っていますが、町野地区は6割以上が高齢者であり、避難生活に必要な各種情報が得られずにいる人も多いのです。
加えて、現在は多くの人が仮設住宅に入りました。
とりあえず生活はできているものの、元々のご近所同士や集落から離れたところに住むことになった人も多く、また町の中で人々が集まる場所や機会も限られていることから、コミュニケーションの面も心配です。
地域に残る30~50代中心の任意団体「町野復興プロジェクト実行委員会」(以下、町プロ)では、発災直後から町民が集まるイベントを開催したり、ボランティアの受け入れと仲介を行うボランティアセンターを運営するなど、自分たちの町の復興は、まず自分たちで!!と様々な活動を行ってきましたが、昨年9月の豪雨災害で二重被災した直後から、この「情報」と「コミュニケーション」の問題が今後の課題であると考え、これを解決する手段として大規模な災害が発生した際に被災した地域内で臨時に開設できるラジオ局「臨時災害放送局」(以下、災害FM)が有効ではないか?と考えました。
そこで実際に東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県女川町で2011年から5年間、女川さいがいFMを運営し、その後も熊本や北海道などで災害FMの支援・運営を行ってきた一般社団法人オナガワエフエムに連絡を取り、この制度を使って、いま町内に残る人たちへ向けてラジオ放送を行えないか?を相談してきました。
輪島市全体ではなく、その一部である町野地区周辺のみで放送を行うことや、そもそも町プロスタッフのマンパワーの問題などいくつかの課題がありましたが、所管する総務省北陸総合通信局や日本コミュニティ放送協会北陸地区協議会にご協力をいただき、去る2月22-23日にかけ、まずはお試しでやってみよう!と一日のみの実験放送を行いました。
当日は武内陶子さん(元NHKアナウンサー)と車吉章さん(富山・石川で活躍するフリーアナ)のお二人がボランティアで司会役を買って出てくださり、入れ替わり立ち替わりに、今、町野地区で生活している人々をゲストに迎え、その「声」を伝える生放送を実施。放送スタジオとなった町野支所に述べ250人が詰めかけ、町外からもインターネット経由でラジオを聞いた方含め、200名以上からメッセージ・リクエストをお寄せいただきました。
その結果を受け、町プロでは各所と相談を重ね、町野地区及びその周辺地域の復興まちづくりへ向けた第一歩として、臨時災害放送局「まちのラジオ」を正式にスタートさせたいと動いています。放送免許は輪島市から申請いただき、運営の主体は町プロが、オナガワエフエムなどに引き続き協力いただきながら行うカタチで、まずは一年間の放送を目指しています。
また実験放送時も行い、ご好評いただきましたが、放送開始後は町内に向けてFM電波でラジオ放送を行うだけでなく、その内容をインターネットを通じた同時再送信(サイマルラジオ)も実施予定です。これにより放送エリア外の方もリアルタイムで、町野地区で今流れている放送内容をパソコンやスマホからお聞きいただけます。
地震や豪雨災害で、町野地区、輪島市、奥能登からはたくさんの人が家や仕事を失い、金沢をはじめ、全国各地に転出されていますが、そうした方々や出身者、親類・縁者がいる方々、ひいては全国から奥能登の復興に関心を寄せてくださる方にも、直接、毎日、現地からの生の「声」や放送を通じて、町野とつながっていただけるラジオ局を目指しています。
どうか応援・ご支援よろしくお願いいたします。
2025年2月23日日曜日、能登半島地震の被災地で初となる臨時災害放送局(災害FM)の第一歩へ向け、地震に加え、豪雨で二重に被災した輪島市町野地区において、受信状況の実測調査と「災害FM」とは何か?地域のみんなで作るラジオ局とは何か?を実際に知ってもらうことを目的とし、一日限りの実験ラジオ局が開設された。
リクエスト音楽などを除いたトーク部分を1話30分前後に再編集してポッドキャストとして公開
私たちがどんな想い・目的で、いま「町野」の「町民」のためのラジオ局を作ろうとしているのか?
「町野」の町民たちがいまどんな暮らしをしているのか? 生の「声」でお聞きください。
BGM協力RYUITO
https://ryu110.com/
名称 | 町野町復興プロジェクト実行委員会事務所兼「まちのラジオ」スタジオ(仮) |
---|---|
住所 | 石川県輪島市町野町粟蔵 |
TEL |
090-6499-6617 |
地図 | |
見出し | ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。 |